ちょっと笑える小話集―おもち

今年のお正月はお餅ばかりを食べていた。

 

ばあちゃんがひ孫に食べさせたいと大量についたからだ。

 

1月4日にさすがにお餅ばかりでは飽きてきたので外食しようという話になった。

 

とはいっても、まだ営業しているところは少ないのでイオンの中のステーキレストランに行く事になった。

 

久し振りのお餅以外の食事でしかも外食なので自然とテンションが上がり意気揚々とイオンに乗り込んでいった。

 

イオンの入り口ではそのステーキレストランの割引券を配っていた。

 

ラッキー!

 

割引券をもらい家族8人でレストランに入って行き、席に案内してもらった。 

 

店員さんが水を運んできて僕の方を見ながら訊ねてきた。

 

店員さん「割引券はおもちですか?」

 

僕「いや、おもちはもういらないです。」

 

浮かれすぎていたのだろう。 顔から火が出るほど恥ずかしかった。